保存・保護原紙(保存紙・耐劣化用紙)について
当社製品は博物館、美術館、郷土資料館、文化財修復会社など、
多くの皆様から高い品質を評価され、ご採用をいただいております。
十数年前、アメリカの図書館で蔵書の1/4がボロボロになったとして端を発した紙の劣化の問題はわが国でも「酸性紙問題」として大きく取り上げられました。紙の劣化の原因には、外部要因(光、ホコリ、大気汚染物質、急激に変化する温度や湿度)と内部要因(酸性紙など)がありますが、特に内部要因としての酸性化の問題は重大です。内存する酸によって、着実に自己破壊を続け最終的には、手に触れるだけで崩れてしまう程の状態になってしまいます。
現在、図書館、文書館、美術館、博物館、歴史資料館では資料保存のため、さまざまな箱やフォルダー、封筒など使用されていますが、当社が提供する保存資材は、特種製紙株式会社が厳密な工程管理のもと、製造した中性紙を用いた製品です。
従来のダンボール箱や酸性紙から作られた封筒などのような酸の発生や、リグニンの分解がなく資料を長期間安定な状態で保管することができます。
また光や埃から資料をまもるだけでなく、湿温度の変化を緩和し大気中の汚染物質や資料から発生する酸性ガスも吸着します。